こんにちは。みぞれです。
先日ツイッターで現役のママさんの【我が子の写真をSNSであげる怖さを思い知った話】というツイートが10000件以上のリツイートにより拡散し、話題になりました。
今回は改めて注意喚起の意味を込めて現役ママさんはもちろん、将来ママになる方ならば絶対に知っておくべき「SNSとの付き合い方」のお話です。
生後3ヵ月の赤ちゃんのオムツ姿をUPしたら…
冒頭で触れたツイートのスクリーンショットがこちらです。※投稿主さまに掲載許可をいただきましたが、念のためにアカウント名は伏せさせていただきます。
このママさんは娘さんが3ヵ月の頃にオムツカバーをした姿の画像に顔を隠す加工をしてツイートをしていたといいます。しばらくするとママさんや育児アカウントではない人からの「いいね」やコメントがくるようになったそうです。
不審に思いアカウントを辿ると、そこにはおむつ姿に興奮するマニアのアカウントが沢山あることを知りそこではじめて「娘のおむつ写真がそういった大人たちの端末に保存されてしまったかもしれない」という恐怖や後悔を感じたそうです。
このママさんはすぐに娘さんの画像付きの投稿はすべて削除しましたが、一部のマニアの方に知られてしまったアカウントでツイートをすることに恐怖を感じ、その後アカウントごと削除したそうです。
しかし、もし誰かの端末に保存されていたら…
一度ネットに流れてしまった画像を完全に回収することは不可能。
ほとぼりが冷めたと思ってもいつまたどこで共有、拡散するかわからないという怖さもあります。一度アップしてしまったら、その後にいくら後悔しても手遅れなのです。
事件に巻き込まれる可能性もある
住所の特定や付きまといも…「ネットストーカー」
SNSを利用した事件や犯罪でよく知られる「ネットストーカー」。ネットストーカーの被害は、ネット上だけで済むとは限りません。
・メールやDMを大量に送ってくる
・SNSや掲示板で個人情報を公開したり、誹謗中傷など悪質な書き込みをする
・住所や学校などを特定し、実際に接触しようとする
SNSにUPした写真に写りこんだ部屋の間取りや、窓から見える風景などで住んでいる地域や住居を特定されてしまうこともあります。そうなると自分の子供や家族の生活に危険な影響を及ぼす恐れもあるのです。
一度個人情報を握られてしまうと、その情報は取り消すことができません。
SNSの投稿の際は個人情報を公開しないように以下のことを気をつけましょう。
・住所や電話番号、実名などの個人を特定できる情報を載せない
・学校や職場、公園やスーパーなど、毎日行く場所を特定できる写真を載せない
・通学路や通勤路、家の近所で撮影した写真を載せない
・顔の写真や外見の特徴、今日の服装など、個人を特定できる写真を載せない
赤の他人に偽って写真を使われる「デジタル誘拐」
デジタル誘拐は、実際に子供が連れ去られてしまう誘拐とは異なり、他人が「わたしの子供です」とあたかも自分の子供のよう偽ってSNSなどに写真を投稿されてしまうことです。
海外では「わたしの子供かわいいでしょ!」と、他人の赤ちゃんの写真を使ってあたかも自分の子供のように自慢する「赤ちゃんロールプレイ」という遊びが流行ったこともあるんだとか。
さらにその写真に位置情報などが含まれていた場合、拡散していくうえで先述のネットストーカーに発展する恐れもあります。
悪質なものでは、子供の写真をコラージュしたり画像編集をして投稿されることもあります。最悪児童ポルノなどで利用されてしまうなんてことも。
顔を隠せばOKではない!気を付けたい子供の写真
先ほどのお話はツイッターでのお話ですが、もちろんインスタグラムやフェイスブックも同様に気を付ける必要があります。
特にインスタグラムでは「ハッシュタグ」で検索をかけると関連の写真がたくさんヒットしますし、ツイッターと比べてお顔までバッチリ確認できる写真があふれています。
これ、実は新生児や赤ちゃんも例外ではありません
一般的には「かわいい!」という意見の方が圧倒的には多いとは思いますし、「可愛い我が子をみんなに見て欲しい!」「自慢したい!」という気持ちもすごくわかります
しかしその一方で世の中には小さな子供や赤ちゃんに興奮するという方が一定数いらっしゃいます。可愛い我が子がそういう目で見られてしまうかもしれないというリスクがあるということも十二分理解しておかないといけませんし、そういった目から我が子を守ることをなにより一番に考えるべきなのではないでしょうか。
「みんなあげてるから大丈夫」が一番危険
オムツやすっぽんぽん姿だけではなく、赤ちゃんのむっちりした足が好き、腕が好きなどいろんな方がいるといいます。女の子だけでなく、男の子が好きな方もいます。これは日本国内に限らず、世界中どこにだっています。
SNSは世界中のどこでもだれでも見ることができます。ですから、どこでどういう見方をされているか未知数です。
直接被害があるないに関わらず、やはりそういった方向で悪用されてしまう危険性を考えれば「写真をあげない」という判断が一番安全で賢明なのではないかと思います。
今はSNSの時代、個人の写真や子供の写真などの個人情報が溢れているからこそこうした危険に対する意識は薄れてしまいがちですが「みんなあげてるから大丈夫」という感覚は、かなり危険です。
一見大丈夫なように見えて、実はすでに誰かの端末に保存されているかもしれません。(保存されても通知はされませんからね)さらに言えば、画像の加工技術もどんどん上がっていますから、加工し、悪用されて流出してしまう可能性だって十分にあります。
先ほども言ったように、一度SNSやネットにUPした画像は完全に回収することは誰にもできませんから、こういった怖さをよく考えてSNSと付き合っていく必要があります。
子供の肖像権は「子供自身のもの」
大人が自分自身の写真をUPすることは自己責任です。
しかし子供の肖像権はどうでしょうか。
年齢や性別、着衣の有無などにかかわらず「親だから」といってネットにあげてしまってもいいのでしょうか。本来は子供の肖像権は親が守るべきだと思うのです。
SNSで子供の写真をUPすることのメリットは、親の承認欲求を満たすこと以外のなにものでもないように思います。子供だからといって、勝手に子供の写真をネットやSNSに載せてもいいという風習に疑問を感じます。
過去には子供がUPした写真から通学路を割り出したストーカー事件もありましたし、今アップした写真により数年後、数十年後に子供が不幸を被る可能性だってあります。
どうしても見せたい!友人間で共有したい!というのであれば鍵付きアカウントや友人までの公開設定にするなど、なにかしらの対策をするべきだと思います。しかしこれが絶対安全だとは限らないことも頭の中に置いておきましょう。
多様性が叫ばれる時代だからこそ、子供を守る判断を
今回は子供や赤ちゃんを守るために気を付けたいことの注意喚起の記事として書かせていただきましたが、一部の方の趣味を批判したいわけではありません。
多様性が叫ばれる時代だからこそ自分の子供は自分で守らなきゃいけない
ということを改めてすべてのママさん、将来のママさんたちに覚えておいてほしいなと思います。
ご紹介したツイッターの投稿主さんも、自らの危機管理の甘さをとても後悔し、他のママさんに同じ思いをしてほしくないという強い気持ちをもって注意喚起として発信をしてくださいました。
この件が「もし自分だったら」と思うととても不安ですし、後悔してもしきれないと思います。そしてこれは他人事ではなく、SNSを利用するすべてのママさん、パパさんが当事者になりかねないことなのです。
すっかり慣れてしまったSNSですが、その危険性やリスクを見直し、写真をアップロードするまえにもう一度「この写真は載せても本当に大丈夫かな?」としっかり考えなおしてみませんか?