こんにちは。みぞれです。
上の子が2歳9ヵ月、下の子は11ヵ月になりました。
完全母乳育児であることと、人見知り&後追いが酷いという理由で子供達を誰かに預けるのはなんだか気が引けて、気づけば下の子を出産してもうすぐ1年。ここまで1度も子供達と離れて過ごすことがありませんでした。
自分の時間といえば、子供達を寝かしつけた後か、ちょっと早く起きた朝の数時間。
多い時には30分に1度の夜泣き対応をしながら、結局自分も疲れて寝落ちしてしまうこと多々。いつ起きるかわからない我が子をベビーモニターで見守りながら過ごす自分時間って、自由なようで自由ではない。
観たい映画だってたくさんあるけれど、一本観るのに3回以上中断するから全然集中できない。
そんなわたしが、土曜日の午前中~お昼をはさんだ4時間程度、夫に2人の子供を任せて完全一人時間を過ごしてみることになりました。
きっかけは、後追いとイヤイヤ期。
1日3回の食事ごとに繰り返される下の子の手掴み食べと大暴れの大惨事に加え、イヤイヤ!食べない!自分で食べない!食べさせてほしい!抱っこ!と、思うままの要求をぶつけてくる上の子。
抱っこ!抱っこ!ママ!ママ!ママ抱っこ!と抱っこをせがむ上の子と、同じく抱っこしてほしくて大泣きしながら足元にべったりくっついて離れない下の子。
余裕のある時には2人とも可愛い。可愛いからいくらだってお世話する。畳んだ洗濯物をぐっちゃぐちゃにされてもまぁ仕方ないと思える。
でもこの数日、いや、もっと前からなんだかいろんなことがどうでもよくなってしまった。
上の子が椅子から転がり落ちてわんわん泣いてても、可哀相だと思えない。自業自得だろ…なんて気持ちになる。
「あぁ、自分余裕ない。ちょっと1人になりたいな。」そう思った。
自分時間が欲しいという旨は2週間前から夫に伝えていて、本当は先週1人時間を取る予定だったけれど、奇しくもそのタイミングで下の子が熱を出してしまったため1週間延期した。
そんなわけでようやくやってきた土曜日。念願の自分時間dayを迎えたのです。
10時半、約1年ぶりの自分時間のスタート
夫は土日休みで平日は基本テレワーク。時々必要な時には1時間かけて電車通勤している。
会社のテニス部に所属していて、シーズンになると月に1,2回はテニスをしに行く。これが夫の1人時間。
一方わたしは専業主婦。両実家ともに近いとはいえ、先ほども書いたとおりに完全母乳や酷い人見知りのため完全に預けたりすることはなく、産後はもうずっと1人時間はなし。
(このブログを書くときには睡眠時間を削るスタイルで時間を捻出。)
わたしが自分時間を欲しいと言ったら夫は快く子ども達の世話を引き受けてくれた。父親なんだから当たり前でしょといえばそれまでなんだけど、実際夫が子供達2人の世話を大人1人でするのは今回が初めて。
遅めの朝食を食べて、食事の片付けも洗濯物も部屋の掃除もせずに自分の身支度だけをして、バッグに入っていたオムツセットを取り出し、pcと、久々に使うイヤホンと財布と除菌セットを放り込んで、子供達と夫が2階で洗濯物を干している間にそーっと家を出た。
正直、化粧をしている最中に何かを察した息子に「ママー?ママどこいったの?」と呼ばれたとき心が揺れた。
「自分一人で過ごす時間なんかよりも、上の子と2人きりでお出かけする時間を作ったほうがいいんじゃないか」
「下の子さえ夫に見ていてもらえれば、図書館に行って息子のためにたくさんの絵本を読んであげられるのに」
あんなに欲しかった自分時間なのに、この1週間待ちわびていてようやくやってきたこの日なのに、結局また子供を優先してしまいそうになった。
自分の為の時間を過ごすことにどこか後ろめたさを感じてしまう。自分のために使う時間があるならば、上の子のケアに時間を使いたい。これもわたしが約1年間も自分時間を作らなかった理由の一つだ。
しかし今日は夫が「せっかくなんだから今日は1人で行ってきなよ」と言ってくれて、後ろ髪をひかれながらもなんとか1人で家を出ることに成功した。
玄関を出ると、青すぎる空と強い日差しが初夏のように眩しい日。公園日和。
すっかり生活の一部となったマスクと、子供達と一緒の時にはつけないサングラスとイヤホンをつけて駅に向かった。
自分時間といってもたったの4時間。のんびりしているとあっという間に終わってしまいそうだと思って自然と早歩きをした。
いつもなら10分は足止めを食らうアリの巣も、小学校のフェンスも、登りたがる石の壁も、なんともなく通り過ぎる。
ピカピカ点滅する青信号は、走って渡った。
子供を連れているといつも少し緊張する大きな交差点も、1人だとなんてことない。当たり前のように耳元で流れるビリーアイリッシュを聴きながら、ただ突っ立ってぼーっと青に変わるのを待つだけ。
子ども達を連れていると30分かかる駅までの道のりを、たったの10分弱で歩いた。
抱っこもベビーカーもなしで、身軽すぎて、まるで忘れ物をしているみたいなそわそわ感。
隣駅まで電車に乗った
1駅だけ電車に乗ることにした。
癖で無意識にエレベーターに乗ってしまった。ほかが誰もいなかったからよかったけれど、なんだか申し訳ない気持ち。
いつもはベビーカーの幅を気にしながらゆっくり通る改札機も、なんてことない。今来たばかりの電車に、階段を駆け下りて乗り込んだ。
息子は電車の先頭車両に乗りたがったり、通過や出発するのを見たがってホームでいつまでも電車をみたりするけれど、1人だとただ乗って降りるだけ。
人の波に流されながら上る駅の階段は、なんだか懐かしくて不思議な気持ち。
隣の駅に来た目的はプチプチ服のしまむら。時々立ち寄ることはあっても、子供達がいるとじっくり見られないでいつも何も買わずに諦めてしまう。
今日こそは今っぽいトレンドを抑えつつ安い掘り出し服をじっくり探してやろうと意気込んで来たけれど、気づいたら子供服のコーナーにいた。
結局息子と娘の夏用のズボンを2点1200円でゲットして満足してしまった。
ついでに立ち寄った本屋では昔から好きだったファッション誌クルーエルとファッジを眺め、レジに持っていったのは息子が喜びそうな電車の絵本。
お昼にはちょっと早いけれど、混む前にと思ってずっと食べたいと思っていた家系ラーメンのお店に入った。
すっかりご無沙汰な食券機には必要以上に緊張した。席はあえてカウンターをチョイス。
ラーメンが出てくるまでの時間、夫から送られてきた子供たちの動画を見たりした。公園に連れて行ってもらったらしく、2人ともめちゃくちゃ楽しそう。
なんだ、わたしが居なくても全然大丈夫じゃないか…(ちょっと寂しい)
出てきたばかりの熱々ラーメンを一口すすろうとして、自分が猫舌なことを思い出した。
普段の食事は2人の子供達の口に交互に運びながら合間に自分の食事を食べているから、冷めていることも気にしていなかった。
家系ラーメンは相変わらずおいしかったけれど、すっかり薄味に慣れたわたしにはえらくしょっぱく感じた。
最終目的地のジョナサンに到着
お昼をサクッと済ませて、今日の最終目的地であり、わたしが一番やりたかったことを成し遂げるために家の近くのジョナサンに向かった。
ほぼ毎日子供たちを連れて歩く通り沿いにあって、季節のフルーツを使ったデザートののぼりを眺めては食べたいな~いいな~と思いつつも子供を連れてくる元気はない。
そんなこんなしているうちに季節が変わって期間限定メニューが変わってしまう。
ついこの間までは苺とショコラのパフェを狙っていたけれど、あったかくなってきたから台湾スイーツフェアに変わっていた。
今日はここで一番大きなフレッシュマンゴーパフェと、ドリンクバーを堪能する!と2週間前から決めていた。
ずっと恋焦がれていたパフェにありつけて、浮かれた気持ちのまま写真を撮ったけれど映りはイマイチ。
でもいいんだ、今日はこれを誰とも分け合うことなく自分一人で楽しむ。ただただ目の前のどでかいパフェと真剣に向き合った。いうまでもなくめちゃくちゃ美味しかった。
ジョナサンのパフェは本当に美味しい。
季節のフルーツをふんだんに使っていて、コーンフレークだってカサ増しではなく、食感のアクセントとして真っ当な仕事をしている。
最初は生クリームとフルーツとアイスでパフェ食べてる~!という高揚感。真ん中あたりからはムースやゼリーが出てきて、口の中が冷えすぎたり食べながら寒くなってしまうこともない。下のほうに行くとしっかりとフルーツの味を楽しめるジュレやアロエも登場。
味、食感ともに最後まで飽きずに美味しく食べられるように計算しつくされたパフェ。最高!
そして今、パフェを食べ終えたわたしはドリンクバーを心ゆくまで堪能しながらこのブログを書いている。
1人で過ごすことに不慣れすぎて、なにをしたらいいかわからないな…なんて思っていたけれど、終わってみればあっというまで非常に有意義だった。
自分のペースで歩いたり、好きな音楽を聴いたり、誰かの作った熱々の食事を熱々のまま食べたり、美味しいスイーツを食べたり。
なんてことのないことでも、育児中のわたしは新鮮に感じられた。ほんの数時間でも、とても意味のある時間になった。
わたし自身、毎日ずーっと一緒にいる子供たちと少し距離を置いたことで、この後再開したときにはきっとまた新鮮さをもって接することが出来る気がする。
今後は定期的に自分時間を確保していけたら、それを糧にこの先まだまだ長く続く育児ももっと心に余裕をもって楽しめるんじゃないかな…とも思った。
月1回、または2回。1日は無理でも、2時間でも、1時間でも。
遠くに行かなくてもいい。近くのファミレスの美味しいパフェを食べるだけで、ほんの少し気分転換になるんだということがわかったから、明日からもまた頑張れる気がする。
改めて気づいた《自分時間》の必要性
この先にもきっと何度も育児の壁にぶつかってしまったり、子供が可愛いと思えなくなってしまう日がやってくると思う。
そんなときのためにも気分転換の方法や自分の機嫌を取る方法をいくつか持っておくことが必要だと気づいた。
育児中は、母になる以前のように趣味を楽しむ時間も余裕もなくなる。
決して我慢しているわけではなく、無理をしているわけでもなく、ただごく自然に、無意識に自分のことをないがしろにし続けた結果だった。
気づくと自分が好きだったことがなんなのか、なにをしているときに楽しかったのか、どうやって気分転換をしていたのかすら思い出せない。
今思えばそんな自分に焦りを感じてしまったり、上手くストレスが発散できなかったせいで無駄にイライラしてしまったりすることもあったと思う。
映画を観る、音楽を聴く、ちょっといい紅茶を飲む、お気に入りの雑誌を読む、ヨガや軽いストレッチをする、ゲームをする、漫画を読む、誰かとおしゃべりする…
なんでもいい。自分に合ったリフレッシュ方法をいくつか持つことが、母として過ごすうえでも少しのゆとりに繋がるに違いない。前までと同じようにとはいかなくても、本当にちょっとしたことでもいい。
自分の時間を過ごすことに後ろめたさを感じる必要なんて絶対にない。
わたしの場合はパフェを食べること。パフェと真剣に向き合う時間だけは子供たちのことを少しだけ忘れて気分転換ができた。
もちろん自分時間が必要なのはママに限ったことではない。普段育児や家事に参加しているパパにだって、ぜひ自分時間を大切にしてほしい。
わたしはこの先もう少し長くまとまった時間がとれるようになったら、前みたいに山に登ったり、カメラを持って写真を撮りに出かけたりしたいという目標ができた。
子ども達が大切だからこそ、子ども達の為にも、1人の人間としての自分自身も大切にしたい。そうしてなるべく笑っていたい。そう気づけた実りある1日でした。