地震や大雨など、日本各地どこで起こるかわからない災害。
いつ起こるかわからないからこそ、常にある程度の最低限の備蓄をしている家庭も多いのではないでしょうか。
大人だけならば、最悪我慢するという選択肢があっても、小さな子供や赤ちゃんがいるとそうもいきません。では、万が一の時に子供を守るためにはどんなものを備えておくべきなのでしょうか?
今回は家庭に置いておきたい最低限の備蓄についてまとめておきたいと思います。
「防災バッグ」についてはこちら⇩
子供のいる家庭の防災備蓄チェックリスト一覧
大災害時は多くの場合ライフラインが停止し、電気や水道、ガスは使えなくなってしまいます。また、食料品や水などの生活に必要な品物もあっというまにスーパーやコンビニなどからなくなってしまいます。
そのため、ライフラインの復旧や支援物資の届くまでの期間をなんとか自宅で過ごせるよう最低限でも3日分の備蓄が必要だといわれています。
内閣府による首都直下地震等による東京の被害想定では各ライフラインの復旧目標日数は「電気6日」「上水道30日」「ガス55日」です。
しかし2019年に起きた台風による被害では千葉県の一部地域で約1ヶ月間も停電状態が続きました。このようなことが、いつどこで起こるかわかりません。
夫婦2人と乳児1人、幼児1人の3人家族の場合
~水~
- 水(1人1日1リットル、最低7日分)…21L
- 給水タンク
- 給水袋
お水はいくらあっても困りません。多めにストックしておくと安心です。また、小さな子供や赤ちゃんが飲むお水は軟水を選びましょう。
また、給水所からお水を運ぶための給水タンクなどを用意しておくのは必須です。
~食料品~
- アルファ化米・レトルトご飯(最低3日分)
- そうめんやパスタなど、子供も食べられる乾麺
- 缶詰
- レトルト食品
- 加熱なしで食べられる食品
- 栄養補助食品
- そのまま食べられる離乳食ベビーフード(念のために5日分)
- (乳児がいる場合)粉ミルクまたは液体ミルク(最低5日分)
+α あると安心
- 野菜ジュース
- お茶など子供がいつも飲んでいる飲み物
- 普段与えているおやつ
- イオン飲料(粉末も可)
- 調味料(幼児用ふりかけなど)
乳児がいる場合は、普段母乳育児でも念のために粉ミルクや液体ミルクなどを置いておきましょう。
また、離乳食期の赤ちゃんがいる場合は月齢に合ったベビーフードなど、温めずにそのままで食べられるものを5日分ほどストックしておくと安心です。瓶よりもパウチのもののほうがかさばらず、ゴミも少ないので備蓄しやすくおすすめです◎
また、災害時はいつものように公園に遊びにいったり、お友達と遊べずにストレスが溜まってしまうこともあります。
おやつはできるかぎりいつもと同じものやお気に入りのものをあげることで安心感を与えてあげましょう。
~調理補助用品~
- カセットコンロ…できれば2つ
- カセットボンベ…8本
- ナイフや缶切りなどのマルチツール
- サランラップ…1本
- アルミホイル…1本
- ポリ袋…1箱
- 大きめのビニール袋…1袋
ガスや電気がストップしてしまった場合でも、お湯を沸かすことさえできれば即席ラーメンを作ったり、フリーズドライ食品を食べることもできるのでカセットコンロはマストアイテムです。
特に小さな子供がいる場合、離乳食の温めや、そうめんやパスタをゆでたり、フリーズドライの離乳食やスープの調理ができれば、災害時でも比較的いつも通りの食事を与えることができますね!
カセットコンロは予備も合わせて2台あるとより安心です。
~衛生用品~
- 赤ちゃん・子供用紙おむつ…1週間分
- おしりふき…1週間分
- 簡易トイレ
- トイレットペーパー…12ロール
- ティッシュペーパー…1パック
- 除菌シート・ウエットティッシュ
- 赤ちゃん・子供のおしりシャワー
- 生理用品
オムツやおしりふきなどの衛生用品は、飲料水や食料品と比べて物資が届くまでに時間がかかることが多いため、できるかぎり多めにストックしておきましょう。
災害時は数日間お風呂に入れない可能性もあります。赤ちゃんや子供のお尻かぶれを防ぐために、簡易おしりシャワーを用意しておくのがおススメです。
災害時でなくても、突然の下痢などでお尻が赤くなってしまった時などにも使えるので、あると便利ですよ!
中が洗濯板のように凸凹になっていて、冬でも水に触れずに洗濯物ができます。
~薬・救急用品~
・常備薬、市販薬
・救急箱
災害時は生活の変化で体調を崩しやすくなる場合もあるため、普段使っているようなお薬がある場合は必ず用意しておきましょう。
~日用品~
- 携帯電話の予備のバッテリー
- ラジオ
- 懐中電灯やランタンなどの明かり
- 乾電池
- ライター・チャッカマン
- ロープやガムテープ
- 軍手
- 油性ペン
- 新聞紙
- 使い捨てカイロ
携帯電話の予備バッテリーは、停電時でも使えるように電池や太陽光などで充電できるものがおすすめです。
また停電時には情報が遮断されてしまうため、ラジオは必需品です。手回し式ならば電池切れの心配がなく備蓄に適しています。
1台でモバイルバッテリー・ラジオ・灯り・SOSアラームなど何役もこなしてくれるものもあるのでおススメです。
コールマンのマルチパネルランタンは、1つのランタンとしてはもちろん、4つのパネルをそれぞれ取り外して使うことができます。光量もかなり明るく、リビングの明かりにおすすめです。
油性ペンは避難が必要になった場合、万が一子供とはぐれてしまった時にも見つけてもらえるよう、腕などに名前、親の連絡先、アレルギーや病歴があればそういったことを書いておくためにも使えます。
いつもは名前を言えても、非常時に自分で言えなくなってしまうことも考えられます。かさばらないものなので、ぜひ準備しておきましょう。
緊急時、いざというときに子供を守るためにできること
もしも小さな子供を連れて被災してしまったら…
想像してみると恐ろしいですよね。
そんなときにもできるだけ落ち着いて行動できるためには普段から備えておくことが大切です。
いつも通りにいかないことの多い災害時でも、できるだけ子供たちにストレスのかからないよう、余裕があれば普段通りのおもちゃや普段通りのおやつなども与えられるようにしておくといいそうです。