以前息子が6~7ヵ月の頃に離乳食を食べなくなった時期がありました。そのときの主な原因は「歯ぐずり」でした。
その後しばらく順調に進んでいた離乳食ですが、息子9ヵ月にはいると再び離乳食をあまり食べない日がでてきました。
最初からベビーチェアに座ることを拒否することもあれば、2~3口食べてから機嫌が悪くなることも。またあるときは、座ったけれど1口目からぷいっと顔を背けられてしまうことも。涙
色々試しなんとなくその理由や対処法が見えてきたのですが、それは6~7ヵ月の頃のそれとはまた違ったことが原因になっているようでした。
今回はこの離乳食中期~後期の離乳食を食べない理由・対処法(息子の場合)をまとめてみました。
食べない理由として考えられること&理由別の対策
お腹が空いていない・お腹が空きすぎている
やはり赤ちゃんといえど人間ですから、お腹が空いていなくて食べたくない時だってあります。
特に寝起きの状態では食欲が沸きにくく、胃腸の働きも悪いため、最低でも食事の1時間前には起きているといいでしょう。
逆に、あまりにもお腹が空きすぎていると機嫌が悪くなり「ミルクやおっぱいがいいよ!離乳食なんていやだよ!」と離乳食を拒否することもあります。
この場合はできる限り毎日同じ時間に食事をとるように「生活リズムを整える」とタイミングを見計らいやすくなります。
赤ちゃん自身も「遊ぶ時間だな」「お昼寝の時間だな」「そろそろごはんかな~」と、なんとなく感じとってくれるようになるかもしれませんね。
まだ遊びたかった
遊びの途中でしたが、離乳食を食べさせるためにダイニングテーブルに連れ行ったときに癇癪を起してベビーチェアに座ろうとしないことがあります。
「まだ遊びたいのに!」「遊びをじゃまされたー!!」
っていうのを全身で表現しているみたいです。
この場合は、《遊び⇒食事》の切り替えを工夫するといいでしょう。
我が家では息子が夢中で遊んでいる時はなるべく邪魔をせず、ひと段落したタイミングを見計らってダイニングテーブルに移動するようにしたり、
食事の準備をはじめるタイミングで「もうすぐごはんだよ~」「いまご飯の準備してるからね~」「きょうのごはんは●●だよ!」と声をかけて、心の準備をさせるようにしています。
じっとしているのが嫌!飽きた!
小さい子供や赤ちゃんにとって、手持無沙汰な状態でじっと座ってごはんを待つのはとても難しいこと。できなくても当然です。
そんなときは、思い切ってなにかおもちゃや安全な食器などを渡してみましょう。わたしは赤ちゃん用のスプーンや、プラスチック製の器、ときどきゴムベラなどの調理器具を渡しています。
ごはんのときだけ触らせてもらえる、ちょっと珍しいものだと効果が長めです。
飽きたら次のものを手渡すようにして、なんとか完食するまで間を持たせることに成功しています。
自分で食べたい!さわりたい!
このころになると、目につくもの全部触りたがりますよね。
食事も例外ではありません。それ触らせてー!と手を伸ばすも、こちらとしては触ってほしくないので遠ざけてしまいますよね。
しかし思い通りにいかなかったこと、触りたい欲求が満たされなかったことで機嫌が悪くなってしまうと、もはや食事どころではなくなってしまいます。
なので、「ごはんを手でぐちゃぐちゃにするなんてお行儀が悪いし食べ物粗末にするなんて…」と抵抗はあったものの、思い切って息子が納得するまでぐちゃぐちゃに触らせてみました。
すると何度か繰り返すうちに、ぐちゃぐちゃにした手をそのまま自分の口に運ぶようになりました!(ここですかさず褒めます)これに満足したのか、その後はピークほどの激しい食べ物遊びはしなくなりました。
ただし、髪の毛からTシャツ、ズボン、ベビーチェア、床まで全部がぐっちゃぐちゃになりお掃除は大変でした…床にはあらかじめ新聞紙などを敷いておくといいですね!
形や大きさ、柔らかさ、味や食感が気に入らない
これは6・7ヵ月の頃も考えられた理由でしたが、この8~9ヵ月の赤ちゃんはより一層こだわりや好みがでてきています。
固すぎ、大きすぎて食べにくいという場合はひとつ前のステップの柔らかさに調理してあげる必要がありますが、逆に「柔らかすぎて食べない」という可能性もあります。
息子の場合、おかゆが柔らかすぎたのが嫌だったようで5倍がゆ⇒軟飯にしたところモリモリ食べ始めたことがあります。(おかゆに関しては、案外そういう子も多いみたいです)
また、食感だけでなく味付けが原因なこともあります。
赤ちゃんの離乳食だから味付けは不要…と思いきや、大人が食べてみて美味しくないものは子供が食べてもやはり美味しくないようです。この時期になったら、お醤油を1滴たらしてみたり、ちょこっとお味噌を加えてみたり、風味付け程度に味付けをしてあげると劇的にたべてくれることもありますよ!
時々あえてレトルトの離乳食をとりいれることで、毎日の離乳食に変化をつけるのも一つの手です。
無理やり食べさせられるのが嫌
一生懸命食べさせようとするあまり、無言になってしまったり、食べさせている間じーっと子供の顔を見つめすぎたり、怖い顔になってしまっていませんか?
食事の時間が「無理やり食べさせられたり、嫌なことをしている」という認識になってしまうと、毎回の食事が赤ちゃんにとって苦痛なものになってしまいます。
パパやママも一緒に食事をとりながら「おいしいね~」と声をかけてみたり、大人が美味しそうに食べる姿を見せてみたりしながら楽しい食事の時間になるように工夫するのも効果的です。
まとめ
まとめてみると、6~7ヶ月の頃よりも「食べない理由」が本人の気持ちや気分によるものが増えたように感じます。
そしてこの頃になると好き嫌いやメニューのマンネリも出てきます。
でも「せっかく作ったのに」は、あくまでも大人の都合。
8~9ヵ月ごろの赤ちゃんは自分の意志や自己主張もでてきて、親の思い通りにはなりません。いままではこうだったのに!というのも、めまぐるしく成長していく彼らには通用しないのです。
月齢に合った量を食べてくれないと不安になってしまいますが、1歳すぎてもほとんどおっぱいやミルクばかりの子もいます。それでも順調に成長していれば問題ありませんし、心配ならば小児科の先生や子育て相談員さんに相談するのもいいでしょう。
食べさせよう食べさせようと親が前のめりになるほど、子供はプレッシャーを感じます。
なるべくおおらかな気持ちで、レトルトの離乳食を使うなどしてほどよく手を抜きながらその子に合ったスピードで離乳食を進めていけたらいいですね。