1歳2ヵ月の息子が、1歳ごろから食べ物を投げることに悩まされてきました。
せっかく作ったのに、お皿ごと投げられるのはしょっちゅう。
毎日3回の食事の度に、投げられた食材であちこちべたべたに汚れ、片付けや掃除をしていると遊んでほしくて泣かれるというルーティーンが苦痛でしかない。
しかしこのような悩みを抱えているママさんは実はかなり多いようです。そんな赤ちゃんのポイポイの理由や、対策などについて体験談を交えつつまとめていきたいと思います!
そもそもどうしてご飯を投げるの?
ポイポイと食べ物を投げるのは、月齢によって意味が変わってきます。大きく分けて8ヶ月・1歳ごろ・2歳ごろの3つの時期別で主な理由をみていきましょう。
~8ヶ月頃~ 体の機能の確認
ポイっと投げる仕草は、ものを「ひきよせる」「つかむ」「はなす」という動作を連続して行うことでできるようになります。
まだ手先の動きがあまり上手にできなかった赤ちゃんが、発達の過程で「投げる」ことができるようになり、本人は楽しみながら体の機能を試している時期でもあります。
食事を投げられるとママとしては大変ですが、無理にやめさせるのはなかなか難しいので危険のないように見守りつつ、投げる動作を遊びにも取り入れるのがおすすめです。
~1歳頃~ 行動に対する反応をみている
この時期になると、「気に入らない」「いまは食べたくない」「じぶんでやりたい」など自分の意志を伝えるために投げる場合か、もしくは自分の行動による周りの反応を面白く感じているのかもしれません。
食べ物を投げることでママがびっくりしたり怒ったりする反応や、投げた食べ物が落ちていたり転がっていく様子などを注意深く観察していませんか?
こうなると注意してもなかなかやめてはくれませんが、決して怒鳴ったりはせずに「食事を投げてはいけない」ということを根気強く注意していくべきではあります。
また、集中力が切れて「食事」⇒「遊び」にスイッチが切り替わってしまうタイミングでポイポイ投げを始める子もいます。そういった場合、早めに切り上げてしまうのも手です。
あとからお腹が空いてしまった場合や、食事で摂りきれなかった栄養は補食で補うこともこの時期では必要なことかもしれません。
~2歳頃~ 自我が芽生え、わざと投げる
この頃は「落とす」という行動に対してママが拾ってくれるのを遊びとして楽しんでいる場合や、投げて元に戻すという動き自体を楽しんでいることもあります。
自我も芽生えてくるころなので、注意されるとわざと反抗して投げてみせるているということも考えられます。
投げることは脳を育てる大事な経験だけど…
自分の意志でポイポイ投げることができるのは実はすごいことで、それだけ成長、発達したという証拠です。
物をつかんで投げるというのはとても自然な発達の流れで、食べ物に限らずいろんなものを投げます。落とすとこんな風になる、こんな音がする、こっちに落とすとこうなる、跳ねる、転がるなどの様子を見て、経験しながら情報を集めています。
危険なものや投げられて困るものは手の届かないところに置くなどして、ある程度は見守るのも大切だといいます。
ここからは実際に食べ物を投げられてしまうときの対策や注意の仕方についてみてみましょう
子供が食べ物を投げてしまった時の注意の仕方
いくら発達にとって大切なこととはいえ、食べ物を投げてしまったり、人に向かっておもちゃをなげてしまったりしたときは「いけないこと」ということを教えてあげなくてはいけません。
小さな子供はまだ悪いことをしていたくてしているわけではありませんから、この場合怒るというよりも、注意するという意識で向き合うのがいいでしょう。
①まずは子供の気持ちに共感する
基本的には悪気があって投げているわけではなく、好奇心や遊びとして投げています。
まずはその時の「楽しい」「面白い」という子供の気持ちに共感してあげましょう。本人はとても楽しい気持ちなのに、いきなり否定したり怒ってしまうと、注意を受け入れる前に投げる行動がエスカレートしたりさらに不機嫌になってしまいます。
ママやパパが反応してくれたり、楽しい気持ちに共感してあげることで気持ちが満たされ、そのあとの注意も聞き入れやすくなるかもしれません。
②赤ちゃんの目を見て、シンプルに伝える
赤ちゃんの気持ちに共感した後には、「でも、食べ物は投げちゃいけないんだよ」「投げたらもったいないよ」「大切にしようね」などなるべく簡単で分かりやすい言葉で、目を見ながら伝えてあげましょう。
はじめはわからなくても、その都度繰り返して伝えていくことでいつか「食べ物は投げちゃいけないんだな」と理解してくれるはずです。
どうしても投げてしまうときの5つの対策
①汚してもいいよう床にチラシや新聞紙などを敷いておく
床にわざと投げたり、わざとではなくても食べこぼしたり、この時期は食事の度にあちこち汚れます。
レジャーシートでもいいのですが、新聞紙やチラシなどがあればそのまま丸めてポイっと捨てられるので片付けが格段に楽なのでおすすめです。
②食事を楽しめる歌を教えてみる
効果はその子にもよるかもしれませんが、我が家の場合はこれがテキメンでした!
いないいないばあっ!のう~たんがお友達と一緒にごはんを食べる歌なのですが、
息子は多少嫌いな食べ物でも、この「ぱっくん もーぐもーぐ かーみかーみ もーぐもーぐ」を歌うとノリノリでモグモグし始めます。
歌だけでなく、毎日の読み聞かせのなかで「たべもの」への興味や関心を引き出すのもおすすめです◎
④ごはんを作っているところを見せてみる&説明してみる
火を使うような作業は危ないのでおすすめしませんが、たとえばおにぎりを目の前で握ってみたり、あえ物をまぜまぜするところを見せてみたり、ふりかけやゴマを「ぱっぱっぱ!おいしくな~れ!」と目の前でかけてみるだけでもいいと思います。
食べ物に興味を持ってもらったり、食べてみようかな…という気にさせるために、大好きなパパやママが実際にごはんを作っているシーンを見てもらうのは効果的だと思います。
例えば
「真っ白で大きいダイコンさん、おかかのだしで煮てみたよ~しみしみでおいしいな~」
「自慢のにんじんさん、お砂糖とお醤油とできんぴらにしたよ!ゴマ油がポイント!」
というように、ちょっと難しいかな?というような説明でも、それが逆に興味を持ってもらえたりします。笑
⑤食事をする場所や環境を変えてみる
あれこれ試してもダメな場合、他のお友達や大人たちがみんな食事をしている環境やいつもと違う場所で食べさせてみるのもいいかもしれません。
お昼ごはんをみんなで食べられる子育て支援センターでもいいですし、ショッピングモールのフードコートや天気がよければピクニックもおすすめです。
他の人たちもみんなが食べていると、雰囲気でなんとなく食べたりします。
その子の性格にもよると思うので上手くいく保証はありませんが、食べてくれなかったとしてもママにとっては気分転換になりますよ。
わたしはこの時期わりとよくフードコートや支援センターなど、お昼ご飯は外であげていました。2人きりのときよりも気持ちに余裕が生まれて、息子を客観的に見ることができた気がします。
そのうち食べたくなるはず!気長に付き合うのが◎
最初からよく食べる子もいれば、いつまでたっても食べない子もいます。
上手くいかないとどうしても他の子とくらべてしまったり、食べないことが不安で心配でイライラしてしまったりしますよね。
でもイライラするほど子供は感じ取り、食事が嫌になってしまいます。
そのうち食べるでしょう、というゆったりとした気持ちをもちつつ、ちょっとずつできる範囲で工夫をしながら付き合っていけたら理想的ですね!
1歳5ヶ月になった息子は、すっかり掴み食べが上手になりました。投げることはほとんどなくなりました。(ほおばりすぎて噛み切れなくてべーっと出すのはしょっちゅうですが)
(追記)2歳差で後から生まれた娘も、1歳4ヶ月時点ではやはり自分で食べたくて散らかしながら食事をしています。
今はフォークやスプーンが上手く使えないと怒って投げたりしますが、少しでも機嫌よく食べさせるべく歌って盛り上げたり、好きな食べ物を用意したりしながらなんとかやっています。
一生懸命作ったごはんほどポイされたときに悲しかったり、イライラしてしまいますよね。
なので思い切って、超手抜きごはんにしてしまうというのもありありのアリだと思います。わたしもそんな感じで、なんとか乗り切りました!
おうちコープには、小さな子供にも安心して食べさせられる冷凍食材やおやつがたくさんあるので、ぜひ別記事も参考にしてみてくださいね♪
追記)5歳になった息子、ようやく食に興味が…?
掴み食べをしていた息子もすっかり立派な5歳になりました。
全然食べなくて悩まされましたが、幼稚園に入ってからは幼稚園ではしっかり食べているようでした。家では相変わらずあまり食べず。
ただ、時々ヒットすると驚くほど食べる。
夏休み平日の食費を少しでも抑えようと冷凍コロッケを夕食に出してみたんだけど、食の細い息子が4個ペロリと平らげた
ちょっと何が起こったかわからない…本当に君が食べたのかい…???
— みぞれ (@mizore1234mama) August 3, 2023
そんな様子で、マイペースに成長中。
でも大丈夫。身長も伸びたし体重もしっかり増えています!